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2007年07月20日

Château Bonnet 2003 AC Bordeaux André Lurton

7v0720.jpgどういう訳か今頃出て来たボルドーの2003年、アンドレ・リュルトン氏の居城ボネの赤ワインです。アンドレ・リュルトン氏はこのシャトー・ボネに住んでいますが先日もご紹介した通りボルドーの各地にてワイナリーを所有している大御所であります。詳しくはこちらをご覧頂ければお分かりと思いますがここの畑は何と270ヘクタールと広くその内150ヘクタールでカベソーとメルローが半々の割合で育てられています。これだけ広いと全て機械摘みかと思ったのですが手摘みと機械摘みのあと手作業で選別しているようです。
さてコルクを引き抜いてみると硬いのですがかなり孔数の多い中級品で長さは45ミリ、両端には○で囲んだ2003側面にはシャトーの名前とヴィンテージの2003そしてシャトー元詰めの表記があります。グラスに注ぐとやはり2003年独特の色合いです。「焼けた年」に仕方ないことかも知れませんが、また既にかなりの年月が経過しているので、贔屓目に評価したとしてもややくすんだガーネット色としか申し上げられません。救いと云えばオレンジや茶色は帯びていないと云うことでしょうか。

口に含むと茎をしがんだような渋みが感じられます。全部ではないとしても、敢えて除梗しなかった葡萄を混ぜたのでしょうか、とにかく難しい年と云われる2003年、醸造にはいろんなテクニックを使ったのでしょうね。
モッツァレッラ・バッカにプチトマトと島根産フルーツトマトのカプレーゼにワインは合いませんが、ニンニクとローズマリー風味の地鶏にはそこそこの相性を見せてくれます。やはり仔羊のローストが欲しいところですね。

余談ですがボルドーのプリムール、私は絶対に手を出しません。ボルドーのビジネスはユダヤ人が全てを握っています。あの20世紀最高と云われた1990年ボルドーのプルミエ・クリュ・クラッセ、日本人が欲しがるあのシャトー・マルゴーやムートン・ロッチルド、ラフィット・ロッチルドにラトゥールのプリムール価格はいくらだったかご存知でしょうか? 多くの日本人バイヤーがプリムールで大量購入したもののバブルがはじけてしまいワインをバンバン開ける消費者は急速に姿を消してしまいました。本当にワインを知っている人達はその誰も買わなくなったときに、労せず底値で買うことが出来たのです。これはマネーゲームの類の商法であり消費者にとって得することより損することの方がかなり大きいリスクの高いものであることを知って頂きたいと思います。

posted by:Georges :

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